清水焼の郷まつり

清水焼の郷まつり

毎年、10月中旬の秋に京都・山科の清水焼団地にて開催される「清水焼の郷まつり」。
京都を代表する京焼・清水焼の窯元さんや作家さんたちが中心となって開催される陶器市でお買い得な価格にて器が購入できます。

京都の夏の風物詩は「京都・五条坂陶器まつり」、そして秋の風物詩は「清水焼の郷まつり」と称されるほどで、全国からやきものファンが訪れます。
京都内外から集まった約120組の窯元さんと作家さんが出展され、近年では来場者数が約8万人の規模となっており、大きな陶器市です。

清水焼の郷まつりのイベントでは、ろくろ体験などの体験型イベントや飲食ブースも充実しているので、子連れの家族でも大いに楽しめるお祭りでおすすめです。

開催時期と開催場所

清水焼の郷まつりの開催場所

清水焼の郷まつりは、京都・山科の清水焼団地にて、毎年10月中旬に開催されます。
雨天でも決行されますが、2017年には台風などで最終日が中止になる前例もありましたので、念のため公式ホームページでご確認ください。

イベント名
清水焼の郷まつり
開催時期
2019年10月18日(金)~10月20日(日)
※雨天決行
開催時間
9:30~18:00
開催場所
〒607-8322 京都府京都市山科区川田清水焼団地町
開催会場
清水焼団地

清水焼の郷まつりの今と昔

清水焼の郷まつりの今と昔

公式ホームページには2018年の時点で「清水焼の郷まつり 第44回大陶器市」と銘が打たれております。

「清水焼の郷まつり」自体は2011年より開催されたのですが、2011年以前は、夏に開催されていた「清水焼団地 陶器まつり」と秋に開催されていた「楽陶祭(らくとうさい)」の年2回に渡り、陶器市が開催されていました。

2011年より、2つの陶器市が合わさり、より古くから続く夏の「清水焼団地 陶器まつり」の開催年から数え「第44回」とされています。

2010年までの京都では、夏に大きな陶器まつりが2度ありましたが、現在のように夏の「京都・五条坂陶器まつり」と秋の「清水焼の郷まつり」とした方が覚えやすくて良いですね。

公式HP・インスタグラムなどのご案内

清水焼の郷まつりの公式ホームページ

公式ホームページには、清水焼の郷まつりに出展される作家さんや窯元さんのリストが公表されています。
またイベントでは飲食にも力を入れており、京都府内から集められた農産物、グルメなどのイベントに出展されるお店も紹介されています。

現在はあまり更新されていませんが、インスタグラムも運営されており、窯元など出展者の紹介もされております。
情報はホームページが一番早いと思いますので、チェックしてみてくださいね。

清水焼の郷まつりへのアクセス

清水焼の郷まつりへのアクセス

山科の清水焼団地へは、公共交通機関ですと、少しアクセスが不便なところにあります。
また京都はバスの種類が多く、はじめてご来場される方ですと、どのバスに乗って良いか迷うことも多々あると思います。

いろいろな行き方があるのですが、ここではおすすめのアクセスルートをご紹介。

清水焼の郷まつりのイベント期間中は、京都駅の烏丸中央口の北側バスターミナルJRバス3番乗り場から、臨時バス(臨時直行便)が運行されていますので、臨時バスを利用するのが一番わかりやすいと思います。

電車・バスでのアクセス

  • JR「京都駅」→ 臨時直行便バス(JRバス3番乗り場) →「清水焼団地」下車すぐ

清水焼の郷まつりの臨時駐車場

清水焼の郷まつりのトキノハさんの店

清水焼の郷まつりの陶器市ではイベント期間中のみ、臨時の駐車場が用意されております。
近年、来場者数が約8万人ですが、駐車場は100台ほどしかなく、混雑が予想されますので、なるべく公共交通機関でのご来場が良いと思います。

また駐車場は少しわかりずらいところにあり、駐車場へ右折進入ができないので、国道1号線で南から来られる際は、かなり迂回しなければならず、はじめての方は迷われるかもしれませんので、事前に公式ホームページなどでルートを確認してみてくださいね。

駐車場は会場から少し離れた場所にありますが、駐車場から無料の循環シャトルバスが運行されておりますので、お車でお越しの方は臨時駐車場へ駐車の上、シャトルバスの利用をおすすめします。

清水の郷まつり 大駐車場

駐車場の台数
100台
駐車料金
無料
マップ
https://goo.gl/maps/ALtUq3sLBpL2

作家ブースについて

清水焼の郷まつりの作家ブース

清水焼の郷まつりには、清水焼団地内にある窯元さんや販売店さん約20組、そして京都を中心に、近畿各都道府県や備前、瀬戸、美濃といった全国から集まった窯元&作家さんが約100組、総勢120組の窯元さんや作家さんが出展されます。

地元・山科の窯元さんはご自身の店舗や店舗前にブースを構えて販売、他の地域から出展されている作家さんはテントを張って露店にて販売されています。

飲食ブースについて

清水焼の郷まつりの飲食ブース

京都のまちづくりの取り組みをしている「京都ちーびず」による、地元の食材を使った加工品のマルシェや飲食コーナーが人気で、飲食ブースも豊富です。
京都丹後で採れた野菜や果物を使ったジェラートのお店や、宇治の抹茶を使用した抹茶の壺プリンなどのスイーツをはじめ、京都のこだわりビールや唐揚げなど、京都グルメを代表する粒ぞろいのお店が揃っています。

清水焼の郷まつりに出展された器たち

開催年別の清水焼の郷まつりの概要

開催年別の清水焼の郷まつり

清水焼の郷まつりの年別の開催概要や、伺った際のレポートをまとめています。
出展されている作家さんのピックアップもしていますので、本記事と併せてご覧ください。

清水焼の郷まつり2019(第45回)

開催日時
2019年 10月18日(金)~10月20日(日)
開催時間
9:30~18:00

清水焼の郷まつり2018(第44回)

清水焼の郷まつり2018

トキノハさんをはじめ、若手では、スリップウェアの器や飴釉、トルコ釉の器を作られる加藤久美子さんや、黒・金・プラチナで上品な器を作られている高橋亜希さん、若手の京焼・清水焼の作家であるヤマモトソウヘイさんが出展。

開催日時
2018年 10月19日(金)~10月21日(日)
開催時間
9:30~18:00

清水焼の郷まつり2017(第43回)

清水焼の郷まつり2017

2017年の清水焼の郷まつりから、毎年楽しみにしていた作家の木下和美さんと東一仁さんご夫婦の出展がなくなった印象的な年でもありました。
台風で最終日が中止になってしまったのも2017年の出来事でした。

開催日時
2017年 10月20日(金)~10月22日(日)
開催時間
9:30~18:00

清水焼の郷まつり2016(第42回)

清水焼の郷まつり2016

トキノハさんの限定品のスープカップが出品されていたり、B品の器がかなりお買い得でした。
B品といっても、美品となんら変わりない器なので、ほんとにお買い得と思います。
東一仁さんと木下和美さんご夫妻、今年も「京峰窯(きょうほうがま)」に出展されていましたが、開始早々、人だかりで去年や一昨年にも増して、人気がありました。

開催日時
2016年 10月14日(金)~10月16日(日)
開催時間
9:30~17:00

清水焼の郷まつり2015(第41回)

清水焼の郷まつり2015

トキノハさんが清水焼の郷まつり限定の器を販売されていました。
人気作家の東一仁さんや木下和美さんも、例年通り「京峰窯(きょうほうがま)」さんの店内にて出展。
窯に眠っていた作品などレアな作品が販売されていました。

開催日時
2015年 10月16日(金)~10月18日(日)
開催時間
9:30~17:00

まとめ

清水焼の郷まつりのまとめ

清水焼の郷まつりは、ここ数年でさらに人気になってきた陶器市でもあります。

個人的な見解ですが、昨今の器ブームと相まって、普段使い用のおしゃれな京焼が増えてきたというのも人気の火付け役に一役買っていると思います。

京焼は古来、高貴な方が使うための器として、豪華な雰囲気の器が作られてきましたので、少し派手な装飾が多く、芸術品向きだったり、一般の方の普段使いには向かない作品も多くあります。

それに加え、京焼・清水焼は、備前焼や丹波焼など他のやきものと比べて、決まった土や、釉薬、技法などがなく、京都(主に山科、東山、炭山)で作られた作品を総称して京焼と呼んでいました。
わかりやすくいうと、備前焼は「焼締め」、丹波焼は「しのぎ」などと言ったような特徴が少なかったのです。

現在も高級感のある伝統的な京焼は作り続けられているのですが、若手の作家さんの中には、より一般の方にも使えるように「普段使いに向いた新しい京焼」というのを作り始めています。

これがすごくおもしろい試みで、より一般的で、若い層にも受け入れられやすいデザインの京焼が、これからの清水焼の郷まつりで多く見られるかもしれません。

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