市野耕さんの器が新登場!

去年2017年12月のブログにてご紹介させてもらった作家・市野耕さんの器がいよいよ登場(^―^)

愛媛の松山市にて、作家活動をされている市野耕(いちのこう)さん。
表面を彫って凹凸をつけた「鎬(しのぎ)」の器や、みかんの灰を利用したみかん釉の器、深緑が美しい織部やトルコブルーの器など、数々の魅力的な器を作陶されている若手作家さんです。

今回の入荷は、全8作品、79点。
2018年2月20日21時に販売開始です。

市野耕さんの器

【市野耕さんの器】

写真中央のきれいな緑色の器が市野耕さんの「トルコブルー7寸葉紋皿」です。
トルコブルーといっても色幅が様々ありますが、市野耕さんのトルコブルーは緑に近いお色味です。

お皿のリム部分の装飾は、「鎬の技法」を使った葉っぱの紋様。
そして、このトルコブルーのシリーズは、よく見ると「貫入・かんにゅう(細かいひびのようなデザイン)」が入っていて、細部にまでこだわりを感じる器なのですよ(^―^)

いろいろな作風をお持ちの市野耕さんですが、このトルコブルーシリーズの器は、その中でもモダンな部類に入る器です。

市野耕さんの鎬の器

【市野耕さんの鎬の器】

写真中央に写っているのが「灰釉 7寸鎬皿」。
市野耕さんは、ご出身が丹波焼の産地である篠山市で、ご実家が窯元であるということもあり、丹波焼の伝統技法である「鎬(しのぎ)」を使ったものも多く、素朴でレトロな雰囲気のある器も多く作陶されています。

今回、この鎬の技法を使った灰釉シリーズの器は「灰釉 5寸鎬皿」「そば猪口」のみですが、次回の入荷では、7寸皿や小皿もお願いしているので、楽しみにしていてくださいね(^―^)

市野耕さんの蜜柑釉の器

【市野耕さんの蜜柑釉の器】

市野耕さんの代表作のひとつでもある「蜜柑釉(みかんゆう)」の器。
みかんの灰を使って作られる器で、こげ茶色や紺色、深緑色が混ざり合ったような渋い色味の器です。
この写真ではわかりづらいですが、商品詳細ページ(例:蜜柑釉ボウルS)には、色味がはっきりとわかる写真も載せていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

今回、入荷しているのは、めし碗にも使える「蜜柑釉ボウル」。
こちらも鎬の技法が用いられています。

個人的な主観になってしまうかもしれませんが、「鎬の器」って、手に持った感覚が、よく馴染んでいる気がするのです。
鎬の凹凸が手や指に引っかかってくれるからかもしれませんね。
この市野耕さんの蜜柑釉ボウルも、手に持った感じがかなり良く、おすすめです。

市野耕さんの織部の器

【市野耕さんの織部の器】

光沢のある深緑色をした市野耕さんの織部の器。
後ろの背景が写り込むほどの光沢感、そしてきれいな宝石や鉱石を見ているような、奥の深い緑のグラデーション。
かなり味わい深いうつわです。

我が家でも使っているのですが、これがかなり使いやすく、重宝しています(^―^)
カボチャやジャガイモの煮た料理を盛ったりするのですが、市野耕さんの作り出す織部の深緑色で、すごく料理が映えるのです。
小鉢としてのサイズ感もちょうどよく、普段使いしやすい器です。
また落ち着いたら、料理写真も撮らないとですね…。

それでは、今回の器の入荷リストです。

市野耕さんの器の入荷リスト

  • トルコブルー 7寸葉紋皿
  • トルコブルー 4寸葉紋皿
  • トルコブルー 3寸皿
  • 灰釉 5寸鎬皿
  • 灰釉 そば猪口
  • 蜜柑釉 ボウルM
  • 蜜柑釉 ボウルS
  • 織部 口花ボウルS

2月に開催されていた東京の「テーブルウェアフェスティバル2018」にも、ココチ舎(ココチヤ)さんのブースにて、作品を出展されていました市野耕さん。
ココチ舎さんといえば、市野耕さんのお父様である市野雅利さんが、兵庫県で運営されているうつわ屋さんですが、そちらでも若干の作品が見られるようにお聞きしていますので、ぜひ機会があれば、足をお運びくださいね(^―^)

市野耕さんついては、工房訪問記など以前のブログ記事「市野耕さんのご紹介と工房訪問レポート」でもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。