トキノハさんのうつわの今後の入荷につきまして

トキノハのcalmの器

いつもflatto(フラット)をご利用下さりありがとうございます。

本日は、flattoでお取扱いをさせていただいている清水大介さん・友恵さんご夫妻のブランド「トキノハ」のうつわの今後の入荷について、大切なお知らせがあります。

今後の入荷について

トキノハさんの器

突然のお知らせで申し訳ございませんが、2019年6月の入荷をもってトキノハさんのうつわは当面入荷がストップすることとなります。

一言でいうとトキノハさんのご事情でということなのですが、そこにはトキノハさんの陶芸業界に対する熱い想いがあります。
うつわ屋としてそれをお伝えしたく、こうして記事にさせていただきました。

経緯とトキノハさんの想い

トキノハ店内

お客さまへのご案内は突然となってしまいましたが、卸しを中止したいとご連絡をいただいていたのは今年に入ってすぐのことでした。

そして先日、改めて経緯を詳しく教えて頂きました。
わたしの拙い文章よりもそのままお伝えする方がわかりやすいと思い、いただいたメールを引用させていただきます。


以下、トキノハ清水大介さんのメールより。

(卸しを中止するという)経緯につきましては、近年、ありがたいことに多くのお店との取引が増えてきて、ご注文を受けてから納品までの期間が2ヶ月から3ヶ月4ヶ月とどんどん延びていきました。
それ自体はとてもありがたいことなのですが、注文に追われることで新たなチャレンジなどがなかなかできない状況になっていきました。
また、スタッフに対しても忙しくしてもらっているのになかなか十分な賃金を払うことができない状況にももどかしさを感じていました。
一度、仕事の仕方を一から見直すべきではないかと考えるようになり、悩んだ末に全国全ての小売店さんとの取引を休止することを決断しました。

というのが概要です。(ここから先はちょっと話逸れるかもです。。)

僕の挑戦したいことの一つとして【「陶芸」を一つの仕事にする】ということがあります。
現状は、親が陶芸をしている、とか、才能やセンスや運に恵まれた一部の人などは器ブームなどもあり、なんとか食べていける、という状況はありますが、まだまだ、陶芸=職業という状況からはほど遠いのが現状です。

【中略】

自分だけが食べられたらいい、というのは正直あまり面白くありません。
自分が有名になるとか、売れっ子になるとかは興味がありません。
それよりも、陶芸の世界で若い人たちが少しでも食べていけるような道が作れればと思っています。

若い子たちにしても、雇われている状況ではなかなか満足な給料をもらえない、最終的に独立しなければ食べていけない、そういう状況を少しでも変えられないかなと思っています。
まずは自分の会社でその状況をつくることが第一だと思っています。

そのためには、現在の陶芸界のルールに則って仕事をしていると、なかなか難しいと感じています。
陶芸の作り手が十分に生活できるような道を新しく作る必要を感じています。
今回の決断はそういう新しい道づくりへの挑戦ということも実はあります。


トキノハさんのショップ案内

トキノハのホームページ

「入荷がなくなったら、トキノハさんのうつわはもう買えないの??」と心配になった方もご安心下さい。

トキノハさんは、直営のオンラインショップがありますのでそちらでうつわはご購入いただけます。
オンラインショップにはアウトレットのうつわが出ることもありますし、定期的にスタッフブログやうつわを使ったお料理写真も更新されていて、コンテンツとしても楽しめるサイトです。

また、オンラインショップの他にも、京都・山科の清水焼団地内に実店舗があります。
実店舗では、うつわのことなどを相談しながら購入できるのが嬉しいですね。

京都の岩倉には、関連ショップの「ホトキ」さんもあります。
そちらは、トキノハの清水夫妻のご両親と、清水大介さんの弟さんの洋二さんが運営されていらっしゃり、ホトキオリジナルのうつわが中心ですが、トキノハさんのうつわも置いています。

トキノハさんのオンラインショップ
https://shop.tokinoha.jp/
トキノハさんの実店舗
http://tokinoha.jp/access
ホトキ(岩倉の関連ショップ)
https://hotoki.jp/

トキノハさんのイベント参加

トキノハの器

常設のお取扱いはすべて中止となりますが、ポップアップなど期間限定でのイベントは今後もされる予定だそうです。
イベント情報が入り次第、インスタグラムやトキノハさんの商品ページにてご案内していきますね。

まとめ

トキノハの器の使用イメージ

以前からお会いしてお話を伺うたび、そして大介さんが書かれている「note」の記事を読むたびに、大介さんはどこまでも仕事を楽しんで、そして広い視野で仕事をしている方だなと思っていました。
(仕事を楽しむというよりも、どんな仕事にも楽しみを見いだせる人といった方が合っている気がしますが)

そして、それを支えながらうまくコントロールをされているのが奥さまの友恵さんで、とてもバランスのよいご夫婦だなと思っていました。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年の清水焼団地の郷まつりで開催していたエシカルマルシェなど、トキノハさんはうつわの制作以外にも精力的に活動されていていつも刺激をいただいていました。

ですから今回の決断も本当に素晴らしいと思いますし、私たちもできる限り応援したいと思っていますし、トキノハさんの決断が、陶芸業界に新しい風を起こしてくれると信じています。


滋賀のうつわ屋「和食器セレクトショップ*flatto(フラット)

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