石井桃子さんのご紹介と工房訪問レポート

12/13の「市野耕さんのご紹介と工房訪問レポート」記事でご紹介した、愛媛の「石井桃子(いしい ももこ)」さんのうつわのご紹介と、工房訪問レポート後編です。

石井桃子さんの和食器

【石井桃子さんの和食器】

前回ご紹介した「市野耕(いちの こう)」さんとともに、愛媛県に工房を構えていらっしゃる石井桃子さん。
現在工房を構える愛媛県松山市のご出身です。

愛媛県で有名な焼き物といえば「砥部焼(とべやき)」があります。
砥部焼は、愛媛県砥部町を中心に作られている焼き物で、白磁に呉須(ごす)と呼ばれる薄い藍色の手書きの図案を特徴としています。

石井桃子さんのうつわは、陶土と半磁器の土を使って作陶されていますが、花唐草やトクサなどの絵付けの柄は砥部焼きにルーツがあるそうです。

石井桃子 そば猪口(トクサ)

【そば猪口(トクサ)/石井桃子】

19歳のころに、「工藤省治(くどう しょうじ)」さんが主催されている【陶芸塾】に1年間通い、工藤さんから陶芸について教えて頂いたことが陶芸の道の始まりだそう。
工藤省治さんは、今や砥部焼の代名詞ともいえる「唐草文」を考案された方で、白磁器の第一人者として「現代の名工」厚生労働大臣表彰も受けられています。

そんな工藤さんのもとでの経験から、工藤さんの生き方・やきものに対する想いに憧れ、石井桃子さんも一生やきものを続けていきたいと心に決めたそうです。

とても控えめで穏やかな印象だった石井桃子さん。
胸の奥に、とっても熱いものをお持ちでらっしゃり、お話を聞いてなんだかドキドキしてしまいました!

最初に陶芸に興味を持ったのは、高校の時で実習に陶芸コースがあったことがきっかけだそう。
実は、お父様もご趣味で陶芸をされており、小さいころから窯とろくろが家にあったそうで、なんだかここにも縁も感じますね。

ギャラリーに並ぶ石井桃子さんの器

【ギャラリーに並ぶ石井桃子さんのうつわ】

さて、工藤さんの陶芸塾を卒業された後は、佐賀県有田窯業大学にて絵付けの勉強をされ、愛媛県の窯元で経験を積んだのち、さらに京都府立陶工高等技術専門校の総合コースで勉強をされて昨年2016年の4月に独立されました。

昨年独立されたと伺った時には、作品の世界観が出来上がっているように感じたのでびっくりしたのですが、その背景には様々はご経験があったのですね。

石井桃子さんのうつわは、草花は動物などの図案が描かれた染付(そめつけ)の作品です。
染付とは、素焼きした土に呉須(ごす)で図案を描き、透明釉を掛けて本焼きされたやきもののこと。

私たち、flatto夫妻共通で感じた石井桃子さんの器の印象は、ノスタルジック。
優しい土の色と図柄が素敵にマッチしていて、なんだか見ていてホッとします。

花唐草の蓋物のうつわ 石井桃子

【花唐草のふた物のうつわ/石井桃子】

花唐草やトクサの図柄のほか、花唐草と動物の組み合わせや、動物の図柄もあります。

石井桃子さんのうつわ

【石井桃子さんのうつわ】

アップの画像がなくてすみません。
画像の右下の方に写っている、ゾウさんのうつわがその動物の図柄の一部です。

花唐草も、土との相性や、図柄のバランスなどとっても素敵なのですが、動物の図柄も石井桃子さんらしいいい味がより出ているのでは、と思います。
何とも言えない、味のある表情の動物たちがとっても可愛らしく、いとおしいのです。

そんなこんなで、市野耕さん・石井桃子さんのお2人にはお昼過ぎから夕方までたっぷり時間をいただいて、色々お話を伺いました。
まだまだ聞きたいこともたくさんありましたが、子どもたちもそろそろ限界のようでしたのでおいとますることに。

そこから1時間ほどかけて西条市のホテルに向かったのでした。

翌日、京都に帰ってきたのですが途中に立ち寄ったのが徳島県の「吉野川ハイウェイオアシス」。

吉野川ハイウェイオアシス

【吉野川ハイウェイオアシス】

到着してから気付いたのですが、何年か前の家族旅行で高知に行った帰りにも寄っていました。

もはや恒例行事となっている、ご当地ソフトを味わいながら、施設内を散策。

吉野川ハイウェイオアシスのアイス

【吉野川ハイウェイオアシスのソフトクリーム】

施設内にはキャンプ場もあるようで、夏に来たらいいだろうなぁと思いました。

吉野川

【徳島県の吉野川】

すぐ近くにはきれいな川が流れてしました。これが吉野川ですね。
しばしのんびりして、それから京都に帰りました。

明石海峡大橋

【明石海峡大橋】

お天気も良く、道中も含めてとっても素敵な遠征の旅となりました!

お世話になりました市野耕さん、石井桃子さん、本当にありがとうございました(#^^#)

お2人のうつわは、来年春までには入荷できるかと思います。
店舗のオープン&引っ越しもありすこしバタバタしてしまうかと思いますが、入荷次第早めにご紹介したいと思いますのでどうぞお楽しみにお待ちくださいね!

それでは、今日はこの辺で。flatto店主の歩未でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。