水野幸一｜コッツウォルズ リム鉢（小）

テーブルにパッと咲いた一輪の花のようなかたち。

広めのリムが、たっぷり余白を作ってくれて、さっと盛ったお料理でも、素敵に引き立ちます。

ところどころに見られる黒っぽい鉄点と、口元の銅彩のラインが、良いアクセント。

素朴でカントリーな「コッツウォルズ」の雰囲気が、食卓を爽やかに楽しませてくれます。

水野幸一さんが作陶される「コッツウォルズ」シリーズの名前の由来ですが、イギリスにある自然豊かな丘陵地帯「コッツウォルズ」に、ちなんで名付けられました。

古き良きイギリスの村のイメージで「英国で最も美しい村」と称されるほどのコッツウォルズの景観。

その素敵な空間をテーマとして、生まれたのが「コッツウォルズ」シリーズの器です。

その素朴でナチュラルなデザインに惹かれる方も多く、他の作家さん（特に女性作家さん）からの評価も高いシリーズです。

くぼみいっぱいに盛り付けても、リム部分が余白になってくれて、おしゃれな盛り付けが簡単にできます。

くぼみの中央に高さをつけて盛ると、いっそうおしゃれな盛り付けができますよ。

サラダ・副菜・メイン・締めのご飯ものなど、万能に使えるのが、このリム鉢のおすすめポイントです。

アイデアや工夫次第で、プロ顔負けの盛り付けができますので、おもしろみのある器です。

裏側は、すっきりとした高台に仕上げられており、コッツウォルズの黄みがかったグレーの色と、素地の赤土の素朴なコントラストの色合いが絶妙です。

もちろん、きれいに削りの底面処理もされていますので、接地面も安定しています。

リム部分とくぼみ部分の絶妙なバランス。

裏側からの見ると水野幸一さんの高い技術が垣間見れますね。

器の裏面には、水野幸一さんの銘が入っています。

水野幸一さんの窯である「一窯（はじめがま）」のイニシャル「h」や、水野幸一さんのお名前である「幸一（こういち）」の「k」など様々。

基本的に、ろくろで制作されたものは銘が「k」。

ろくろ以外の製法で作られた場合は銘が「h」となります。

その他にも、少し字体が角ばった「h」や、一窯（はじめがま）の「ハ」の字の銘などもあり、銘のひとつを見比べても、奥が深いですね。

「Rokuroman」の異名を持つ水野幸一さん。

その手から生み出される、ロクロで作られたうつわは驚くほど薄造り。

高温でしっかり焼き締めているので、強度もばっちり。

軽くて扱いやすいのは、普段使いには一番うれしいポイントですよね。

水野幸一さんのコッツウォルズシリーズは、グレーからやや黄みがかったものと、色味に多少の個体差が生じることもあります。

また、口元に施されている銅彩釉のラインも、滲み具合でラインの太さが変わってきます。

大きなリムも土のいたずらで高さに多少の差が出ます。

同じものがふたつとない、手作りの器ですので、焼き上がりの「器の個性」としてお楽しみください。

コッツウォルズシリーズには、「プレート」や「角皿」、「鉢」など各サイズで揃えております。

他にも「めし碗」や「マグカップ」など、バリエーションが豊富。

他のうつわとも合わせやすいのが「コッツウォルズ」の魅力のひとつですので、コーディネートしやすい銅彩釉シリーズと合わせるのもおもしろいですね。