福井の陶芸作家「武曽健一(むそ けんいち)」さんの「絞手(しぼりで)」のポット。
丸みのあるフォルムに大きな持ち手が印象的な、陶器のポット。
注ぎ口の内側には丁寧に作られた茶漉し部分が付いていますので、茶葉を直接入れてお使いいただけます。
茶漉し網がない分、お手入れもしやすいのが嬉しいですね。
ランプのような優しいシルエットが絞手のオリエンタルな風合いと、よくマッチしています。
アンティークのような風合いが素敵な急須。
武曽健一さんの絞手は、ベトナムの焼き物の技法である「安南手(あんなんで)」をモチーフに、独自の技法で作られています。
土に線彫りをして絵柄を描き、呉須(ごす)や鉄で絵付けをしています。
焼成時に釉薬と一緒に呉須や鉄も流れて滲み、この味わいのある表情が生まれるのです。
線彫りの跡なども表情のアクセントとして景色となっています。
風合いは、白土を使用したものと、赤土を使用したものでそれぞれ異なります。
白土のものはやや生成りがかった白。
模様も比較的はっきり出ています。
また、内側も同じ白。
対して赤土はスッキリした白。
模様の滲みや流れがより出ていいます。
内側は、藁の灰を調合した灰釉でモスグリーンに。
釉薬が濃い部分は白濁した風合いになっており、味わいのある表情を見せてくれています。
青花は呉須だけで絵付けしたシリーズ。
クリスマスの食卓にもぴったりな、洋風の風合いも楽しめます。
釉薬の濃淡、また窯の中の位置などで滲み具合はそれぞれ。
個体差が出やすいですが、一期一会の出逢いをお楽しみくださいね。