5弁の輪花で、優しい丸みが可愛らしい彩色灰釉の小鉢。
径10.5cm・高さ6cmほどのサイズで、副菜用やデザート鉢などに。
淡いモスグリーンのような、優しい色味。
内側の底や外側の高台付近には釉薬が溜まって、濃いグリーンの美しい釉だまりが見られることも。
口元から呉須(ごす)を流したタイプは、淡いブルーが美しいです。
市野耕さんの「彩色灰釉」は、下地に白化粧(泥状の白い粘土)をかけ、そのうえから松の木の灰を調合した釉薬を施して作られるシリーズ。
化粧土の流れや、釉薬の濃淡で生まれる表情、そして釉だまりの「貫入」(かんにゅう・焼成の際の釉薬と土の収縮差によって釉薬表面にできるヒビ模様)など、彩り豊かな景色が楽しめるうつわです。
他にも、器の底など釉薬の濃い部分は美しいグリーンの釉だまりが見られたり、釉薬が薄くなる器のふちなどは焦げのような風合いだったりと、見どころがたくさんです。
名前の通り彩りが豊かな灰釉で、美しい景色が楽しめるシリーズです。
裏側は無釉で、土肌が見られます。
高台のすぐわきに、市野耕さんの銘「耕」の文字が押印されています。