釉薬の濃淡で生まれる味わいある表情に、雲母の黒点がアクセントを効かせた「灰釉雲母(はいゆう うんも)」のスープカップ。
2025年の「冬のうつわ展」のために、新たに制作いただいた新作です。
ぽってり優しいフォルムが可愛らしいですね。
口径11.5cm・高さ6cmで、8分目の容量が230mlほど。
比較的たっぷり容量なので、具だくさんのスープにも。
外側は深みのあるモスグリーン。
釉薬が薄い部分は黒に近い色味です。
内側は淡いグレーのような色味で、スープの色が映えそうですね。
雑木の灰を調合した釉薬ですが、釉薬の濃淡などで色味には個体差があります。
うつわの表情に奥行きが出るよう、一部意図的に釉薬の濃淡をつけています。
内側も釉薬の濃淡や火の当たりによって青みの強弱や焦げの風合いなど、色味に個体差があります。
また、雲母の鉄点も出方は一つずつ異なります。
粗めの土を使用しているため、石が表面に顔を出していたり、外側には石で引きずられてできた引っかいたような跡があったりと、土ものらしい表情も見せてくれています。
裏側には、加藤裕章さんの銘「hiro」の字が彫り入れてあります。
釉薬で銘が見えづらくなっていることもありますが、ご了承ください。