茨城県石岡市にて工房「アトリエ・ツム・タール」を構える、鈴木美汐さんのマグカップ。
「遠い森」と名付けられたマグで、森の風景が描かれています。
径8.5cm・高さ6.5cmで、容量は180ml(8分目)ほどのややたっぷり容量サイズ。
木々の向こうには、山並みも描かれています。
自然の風景をそのまま切り出したような、ノスタルジックな雰囲気も魅力的ですね。
優しいオフホワイトをベースに、削りの細工で木を表現し、釉薬で色づけしています。
釉薬の濃淡でグリーンの色味も強弱がありますが、滲んだような風合いのグリーンがとても美しいです。
釉薬の表面に、貫入(かんにゅう)と呼ばれるヒビ模様が入っています。
これは、焼成の際に土と釉薬の収縮の差で釉薬の表面にできるもの。
はじめはほとんどわかりませんが、お飲み物を入れるとわずかに見えてきます。
さらに、使い込むうちにお飲み物の色が入り込んでいき、だんだんと目立ってきます。
うつわが「育つ」様子も楽しみながら、長くお使いいただければ嬉しいです。
使う前に水にくぐらせると、シミが入りにくくなり貫入が目立つのを緩やかにすることができます。
ゆっくり変化を楽しみたい場合はお試しくださいね。
裏側にはお名前の一文字を取って「汐」を少し崩したようなサインが入っています。
音符のような、可愛らしい銘ですね。
釉薬で銘が見えづらくなっている場合もあります。ご了承ください。
また裏側のデザインですが、高台の内側にもうひとつ窪みのあるタイプもあります。画像と異なる場合もありますが、ご了承ください。
余談ですが、実はこの森の風景はflatto(フラット)の実店舗がある滋賀の山並みからインスピレーションを受けて作られています。
2022年夏に開催した企画展。鈴木さんにもご参加いただいていたのですが、初日に在店して下さったのです。
その際にみた滋賀の山々の景色からこのマグが生まれたと知った時は、本当に嬉しかったです。
初めてflattoにお届けいただいたのは、2024年の10周年展の際でした。
その際は店頭のみで完売してしまっておりましたが、今回またこうして納品いただけてオンラインでもご紹介できることがとても嬉しく思っています。