コロンとした丸みと大きめの花弁が可愛らしい、輪花のボウル。
径11.5cm・高さ7cmほどで、副菜用やヨーグルトなどのデザートカップのほか、スープなどの汁碗にも。
テーブルをパッと華やかにしてくれる輪花のうつわ。
「青灰(せいはい)」は、スッキリしたブルーグレーで、下地の白化粧の流れや大小の鉄の黒点など、とても味わいのある表情が素敵です。
古谷浩一さんの「青灰」のうつわは、下地に化粧をかけてから天然の木灰を調合した釉薬を施して作られています。
化粧が薄い部分は土の色が透けて濃いグレーに。
化粧に入った小さなヒビ模様もよいアクセントになっています。
高台の脇には、化粧掛けの際についた指跡も見られたりと、手仕事ならではの表情が楽しめます。
実は「きなり」シリーズと釉薬は同じなのですが、焼き方が異なるため焼き色が違っています。
粉引のうつわよりも鉄分を多く含んだ土で、大小の鉄点もよいアクセントになっていますね。
裏側には、先代で古谷浩一さんのお父様である古谷信男さんの銘「信朗」が入っています。
■うつわの個体差について
古谷浩一さんの「青灰」のうつわは釉薬の特性上、焼き上がりごとに個体差が出やすくなっています。
天然の木灰を使用していることもあり、釉薬のわずかな濃淡や窯の中での火のあたりによって、青みの強弱などの色味・ツヤの有無などの質感が変わってきます。
手作りの味わいと、一期一会の出逢いをお楽しみいただければ幸いです。