「絞手(しぼりで)」と名付けられた、アンティーク調の風合いが魅力的な絵付けの盃。
容量は8分目で70ml〜75mlほど。
かたちやデザインは様々。
呉須(ごす)や鉄で、草花紋などの繊細な絵付けがされています。
呉須や鉄の流れが味わいのある武曽健一さんの絞手のうつわ。
赤土に線彫りをして絵を描き、白化粧をかけた上から絵付けをしています。
焼成時に、釉薬と共に呉須や鉄も流れて滲み、味わいのあるこの風合いが出来上がります。
化粧に入ったヒビ模様も、表情のアクセントになっています。
化粧や釉薬の濃淡、窯の中の位置などで焼き上がりに大きな差が出る、とても繊細なうつわ。
個体差が出やすく、絵柄の滲みや流れ具合は一つずつ異なります。
内側はワラ灰を調合した灰釉。
モスグリーンのような色味をベースに、白濁した表情もとても味わいがあります。