福井の陶芸作家「武曽健一(むそ けんいち)」さんの「絞手(しぼりで)」の一輪挿し。
手のひらサイズの小さな一輪挿しで、置く場所を選びません。
口も細いのでお花を活けやすいのも嬉しいですね。
ドライフラワーを挿すだけでも絵になります。
アンティークのような風合いで、オリエンタルな絵付けが魅力的な武曽健一さんの「絞手」シリーズ。
上品な佇まいで、和洋問わずどんなインテリアにも馴染んでくれます。
武曽健一さんの絞手は、ベトナムの焼き物の技法である「安南手(あんなんで)」をモチーフに、独自の技法で作られています。
一輪挿しは、赤土に線彫りをして絵柄を描き、呉須(ごす)や鉄で絵付けをしています。
焼成時に釉薬と一緒に呉須や鉄も流れて滲み、この味わいのある表情が生まれるのです。
線彫りの跡や化粧に入ったヒビも表情のアクセントとして景色となっています。
内側は、ワラ灰を調合した灰釉。
モスグリーンのような色味がベースとなり、釉薬の白濁した表情も味わいがあります。
白化粧や釉薬の濃淡、また窯の中の位置などで焼き上がりに差が出やすい、繊細なシリーズ。
個体差が大きくなりやすいですが、一期一会の出逢いをお楽しみくださいね。