優しい灰緑色が美しい、灰釉のマグカップ。
口径7cm・高さ8cmで、8分目の容量は200mlほどと比較的たっぷり容量のマグ。
ひと工夫がされている持ち手にも注目。
内側は平らに、外側はやや丸みのある形状に仕上げてあり、質感と相まってとても手触りがよく持ちやすいです。
口元はややすぼんだ形で、シルエットのアクセントにもなり、口当たりもよくなっています。
腰のあたりは無釉の仕上げで、赤茶けた土色が見られます。
持ち手のすぐ下には、市野耕さんの銘、「耕」の字が押印されています。
無釉部分との境目や、内側の底部分など、釉薬の濃い部分は美しいグリーンのガラス質の釉だまりがみられます。
釉薬の濃淡で生まれる表情や、表面に入った貫入(かんにゅう)というヒビ模様も味わいがありますね。
小さな鉄の黒点が見られたり、釉薬が薄い部分は焦げのような風合いになっています。
どちらも表情のアクセントとしてお楽しみくださいね。