雲を操っているような人の姿と雲が描かれた灰釉の茶器。
径8cm・高さ8cmで容量が110mlほど。
口元から高台に向かって細くなったシルエットが印象的です。
カップの内側の底にも小さな蝶が描かれており、なんだか嬉しいワンポイントです。
灰釉のうつわは白磁に比べるとほんのりグレーの色味でより温かみのある風合いです。
優しい色味の鉄点がぽつぽつと見られたり、釉薬の結晶のような表情も味わいがあります。
松本郁美さんの掻き落とし(かきおとし)のうつわは、絵具を混ぜた化粧を筆で素地に描き、針のような道具で削りを施しています。
絵付けをするだけでも手間がかかりますが、「掻き落とし」はさらに手間のかかる作業。
ですが、それをすることで図柄に立体感が生まれ、より味わいのある雰囲気に仕上がります。
もともと、中国の古陶器がお好きだという松本郁美さん。
うつわのフォルムや図案も参考にしながら、独自の作風を生み出していらっしゃいます。
■うつわの個体差等について
松本郁美さんの絵付けのうつわはすべて手描きのため、1点ずつ図柄は少しずつ異なります。
手作りの味わいと、オンラインショップならではの一期一会の出逢いをお楽しみくださいね。